0007 自己実現という言葉
まず自己実現という言葉とその考え方を理解し、身につけましょう。
人間とは自己の思考をコントロールすることが出来る唯一の生物かもしれない。
こうした人間の特質を理解した先駆者の人々によって、自己実現(self-actuallzatin)という言葉が生まれました。言葉自体は元々心理学の分野で使われていたのですが、現代ではこの言葉から発生した自己実現理論が、産業、経営、教育、医療など数多くの分野で応用され始めています。今後は、世界的なブームの到来が予想されます。
そして最近では先進的な一部の学者によって、「人間は自己実現の完成によって、人生での至高体験がなし得る」とさえ言われはじめております。
自己実現理論を発表した人たちの中で、もっとも有名なのはアメリカの心理学者 アブラハム・ハロルド・マズロー( Abraham Harold Maslow 1908年4月1日~ 1970年6月8日)です。 マズロー博士は人間性心理学の生みの親とされ、人間の精神的な発達を「欲求5段階説」として発表しました。
「欲求5段階説」とはこれはわたし達が抱く基本的な欲求、つまり願望や欲望、想いを五つの階層であらわすもので、よくつぎの図のような5段階のピラミッド構造で
説明されます。英文は原図です。
ここではわたしなりに、もう少しわかりやすく、やはり多層構造をしたスフィンクス像を借りて、その構成を第3図に書き直してみました。
ご存知の通りスフィンクスの上部は人間の顔をしていますが、下半身は実はライオンなのです。顔のある上層へ行くほど人間性が高まるという暗示も込められています。